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群衆との距離の取り方

昨年末から、頑張っていることがあります。

それは「中途半端なままのフランス語を、ちゃんとマスターすること」。

きっかけは、公文式でフランス語をマスターしたという人との出会い。
私も、娘に小1から小5まで嫌がられつつも毎日やらせた公文算数の効果を知っていたので、やってみようと思いました。
「継続は力なり」というモットーの通り、毎日少しずつプリントをこなし、加えてオンライン会話も続けました。今では、やらない日があると落ち着かないくらいです。

プリントはAからLまであって、1段階200枚。
とうとうJまできて、残すはKとLだけ。でもここからが急に難しくなります。
そして、大学時代に挫折したボードレールの『パリの憂鬱』がテキストに登場しました。

正直、この作品の退廃的で暴力的な雰囲気は、今の平和な生活のペースにそぐわないと感じていました。
けれど、以前は読めなかった長い構文が、今ではすっと読める。
精緻な構成や想像力豊かな言葉の組み合わせに気づき、時々、ボードレールという人がもしもっと開かれた時代に生まれていたら…なんて微笑ましく思う瞬間もあります。

印象的だったのは、この一節(日本語で引用します)です。

「好奇心も野心もなくなった者にとって、展望台に寝そべって、あるいは防波堤にひじをついて、出発する者、戻ってくる者、望む力や旅をしたり富を求めたいという欲望をまだ持っている者のあらゆる動きを眺めることは、一種の神秘的で貴族的な快楽があるのである」

実は、この感覚、最近の私もよくわかるのです。


2か月前、私は日本でも屈指の忙しい路線を崖下に見下ろせる高台のマンションに引っ越しました。
ベランダはハーブや果物、バラでいっぱい。敷地内には大きな木が並び、都会のオアシスのようです。
そこから、視界のほんの一部に電車が見えます。高速で通り過ぎるその車両の中の人々は、私の存在を知りません。けれど私は、通勤や通学、あるいは遊び疲れて帰る人々を眺めています。

私はベランダで植物の世話をしたり、洗濯物を干したり。土の匂いや洗剤の匂いに包まれながら、鉄の塊が電力で突き抜けていくのを見送ります。
そこには社会の大きな力と、ひとりひとりの小さな日常が同時に流れています。

不思議と、その光景は私を落ち着かせます。
ボードレールが港で感じた「群衆を眺める快楽」に似ているのかもしれません。
現代社会の渦中にいながら、一歩外に立つ。その距離感が、心を救ってくれることがあるのです。


霊的覚醒やアセンションに惹かれると、つい名前や仕組みを追いかけたくなります。
けれど、もしかしたら本当に大事なのは、今この瞬間の自分の呼吸や、目の前の小さな景色に気づくことなのかもしれません。

渋谷のスクランブル交差点を眺めたり、東京駅の新幹線ホームを遠くから見たり、港で船を眺めたり。
ただ人々の流れを見ているだけで、ふっと心が軽くなる瞬間があります。

社会の歯車だと諦めてしまうのではなく、客観視をすることによって自分の立ち位置を心理的に受け入れられるものに変換できるのです。

それは特別な修行でも、難しい理論でもありません。
でも、確かに私たちを今ここに戻してくれる。
霊的成長とは、案外そんなシンプルなところにあるのかもしれません。



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