今読んでいる脳科学者の方が脳科学の見地から「祈り」の大事さを語る本、「脳科学から見た祈り」を読んで、今まで感じてきたこと、学んできたことをまとめてすっきりさせてくださる感じで、なんとなく見つけられて超ラッキー。
すばらしいなと思うのが、人間の脳には、他者を助けることによってドーパミンやオキシトシンなどの幸せ物質が分泌されることがわかっています。
そして、他者から評価されると、「線条体」という快感を生み出す脳内の回路「報酬系」の一部が活発化することが、愛知県岡崎市の生理学研究所での研究で明らかになっているそうです。
では、他人から評価されないとダメなのかというと、実は違うのです。自分の行動を内観する「内側前頭前野」があり、そこで自分の行動がすべて記録して評価している。
自分を自分で素晴らしいと評価すると、非常に大きな快感がもたらされるとのこと。これがいわゆる「社会脳」なんだそう。
また、仏教徒で深い瞑想状態によって悟りに近い状態に達している修行者の脳の活動をペンシルバニア大学のアンドリュー・ニューバーグという人が研究したところ、「方向定位連合野」の活動が抑えられるのがわかったそうです。こらは、他人と自分の境界線を認識する部分。この被験者は、この時の感覚について「他者や外の世界と自分の間の境界線がなくなる感覚」と報告しています。これは極めて鮮烈で、たとえようもなくすばらしいもの、とあう感想もあります。
つまり、祈りを極め、安定した深いスピリチュアル覚醒を体験すると、宇宙と自分が一体であり、他者と自分の分け隔てがなくなってくる、万物に愛を持てるようになるということなのです。
他者から褒められるよりも、自己評価の方が、本当に大きな幸福感を感じられる。。。そして、それを続けていくと、他者と自分の境界がなくなり、他者を助けることは自分を助けることと動 同じになり、宇宙のため、という意識になってゆく。
すると、やればやるほど幸福感は増す、ということです。
逆に、誰かのことを悪く考えたり、ネガティブな心の状態でいると、コルチゾールという体に悪いストレス物質がたくさん出され、体調は悪くなってゆきます。
ちょっとずつでもいいから、祈るような心持ちで常にいられるようにしておくことが、本当の幸せを得るためには、とても重要なのです。
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