17年前、突然クンダリーニ上昇があり、いわゆるスピリチュアル界隈でいう「アセンション」が始まった。確かにそれ以降、不思議なるタイミングで助けられたり、偶然とは思えない出来事が続いたりと、「運がいい」と感じることは多かった。
一方で、病気やケガも続き、プライベートも決して思い描いたようには進まなかった。アファメーションを書き、ジャーナルを書き、「私は豊かだ」「私は幸せだ」と現在形で何度も書き続けた。引き寄せの法則では、「なりたい」ではなく、「すでになっている」と現在形で表現することが大切だと言われる。
理由は、「そうなった気持ち」になることで、その状態が現実を引き寄せるから、と言われている。この考え方自体は、とても本質を突いている。
でも、長年実践してきて気が付いたのは、肝心のなところを見落としていたということ。結果として効果が無かったどころか、むしろ逆の方向へ自分を導いていたところがある。
「私は豊かだ」と何度唱えたとしても、その瞬間「からだ」はどういう状態だろうか?
将来への不安で胃が縮こまり、呼吸は浅く、肩はすくみ、首は前に出て、眉間にはしわが寄っている。
体内ではストレス反応が続き、自律神経が緊張状態に入り、心拍数は早くなり、筋肉は無意識に硬くなっている。つまり、ストレスホルモンの「コルチゾール」によって不安な状態、闘争・逃走本能に支配された状態にある。なぜなら、人間は放っておけば、「食べておかなければ」「今ため込まなければ」「危険に備えなければ」と、いう哺乳類としての生存本能に従って、不安に突き動かされる動物だからである。
もし身体全体が「危険だ」「足りない」「生き延びなければ」と反応しているなら、頭でどれだけ「私は豊かだ」と唱えても、身体はまったく違うメッセージ=エネルギー=周波数を発していることになる。
頭は「豊かだ」と言っている。
でも身体は「怖い」と発信している。
もし宇宙との相互作用が、その人全体の「状態」によって起こるとすれば、反映されるのは頭で考えた言葉よりも、身体全体が発している状態なのではないだろうか。なぜか?人体には合計37兆個もの細胞があり、その全てが電流を発している。一瞬で電気信号を全身に巡らせることができる心臓の電磁波は、人体の外部1~3メートルまで計測可能な程強く、最大で脳波の5千倍にも及ぶほどの強さがある。人間の体全体が発信機のようなもので、体自身の感じるエネルギーを電気信号で発している。
だから頭で「豊かである」とどんなに必死にアファメーションしたとしても、金銭的不足に体が苛まれていれば、頭と体は分裂したメッセージを発信していることになる。しかし、電気的なエネルギーの総量では体が勝つので、結果的に、本当に欲しいモノを引き寄せるどころか、むしろ欠乏のエネルギーを引き寄せていることになる。
結論として、からだがストレス状態にあることが変わらなければ、ポジティブでリラックスしたエネルギーは引き寄せることはできないのだ。
なぜなら、量子もつれの論理を援用し、似たような指向性のエネルギー同士がもつれ合い、引き寄せ合うのだとすれば、むしろ自分が不安に思っていて避けたいと思っている事柄を引き寄せることになってしまうからだ。
大事なのは、頭で思考するだけでなく、「身体の状態そのもの」が変わるということ。それではじめて自分全体の「状態」が変ったことになる。
では、そもそもどうしてそんなに不安と恐怖に私たちの脳も体も苛まれてしまうのか。
(つづく)

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