日本でも報道されていますが、世界の大気を解析しているNASAが、新型ウィルス発生後の中国の大気汚染が劇的に改善していると報告しました。
より広範囲の図はこちら。
これは、人の移動を制限して車の排気ガスが減ったこと、経済活動が減少していることが大きな要因とのことです。
前の年の同じ時期と比較した武漢上空の大気汚染物質の量を示す図が下記です。オレンジ色から赤色が汚染物質の量を示すもの。
より広範囲の図はこちら。
これは、人の移動を制限して車の排気ガスが減ったこと、経済活動が減少していることが大きな要因とのことです。
これを伝えているBBCの記事はこちら:
これを見て思ったのですが、もともと武漢でこのアウトブレイクが始まったのが、なんとも偶然とは思えないということです。
武漢って、むかしのデトロイトみたいな、製造業のヘビーインダストリー中心の、まさに世界の工場と言われる中国の、工場の中の工場っていう都市なんですよね。
だから、日本企業の支社もたくさんある。
冷戦後の世界で、資本主義が、BRICSといわれる新興諸国にも広がり、大量生産、大量消費礼賛のシステムが、人口・地域ともに広がりました。
豊かになる人も増えて、多くの人が貧困から脱した。
同時に、大気汚染をふくむ環境汚染は急激に悪化し、二酸化炭素を削減するための気候変動枠組条約会議では、新興諸国が、先進諸国に対して、いままさに成長している時なのに、今になって、すでに成長を先取りしていた先進国と一緒になって削減目標を課せられるのは不公平として、インドや中国がずっと反発しています。
つまり、いまの環境汚染は、どうしようもない状態。
しかも、いまの世界の枠組みって、国単位で話し合いをしています。
でも、世界の経済活動は、一握りの大企業が決定権をもっていて、どこかで規制が厳しくなったり、課税負担が重くなったら、規制のゆるい国に出て行ってしまう。
それが嫌だから、国家はグローバル企業に対する規制に二の足を踏んでしまいます。
だから、いまの国際システムの枠組みは、すでに経済システムの現状に適応不能。
誰も、拡大する格差と、悪化する環境破壊を止められない。
誰も、というのは、人の手による、話し合いでは、止められない。それは構造上そうなっているから、本当にしょうがないことだってこと。
利益至上主義の資本主義においては、それは根本的に解決不可能な問題。
唯一変化を起こせるのは、自然。
それが良いか悪いかは別として、それが事実。
人間は、自分の手では、自分の行いを正さない。
人間が人間の手で世界を正せる範囲をゆうにこえて、私たちは拡大し、肥大化してしまっているのです。
ガイア思想という考え方があります。地球はひとつの生き物であるという考え方。
そう考えた場合、今回のコロナウイルス危機は、やはり地球が起こしたこととなります。
陰謀論がいろいろいわれていますが、あるとすれば、地球の陰謀といえるのかもしれません。
非日常な生活を強いられる中で、誰もがこれまでの生活について考えさせられていると思います。
そんな中、政府が、移動の制限など、既存の法的枠組みを超えていろいろ措置を取れる緊急事態宣言を含む新型インフルエンザ等対策特別措置法をコロナに適用し、なおかつ今年の2月1日から最大で二年間延長できる改正案を国会に提出する方向というニュースが出ました。
ここでの最大のポイントは「2年延長」という期間だと思うのですが、朝日新聞以外で大手メディアでこの「2年」という数字を伝えてるところはざっと検索したところ少ない。
内容としては、学校を閉鎖したりイベントを中止させたりする権限を都道府県知事に与えることなどが含まれます。
ここで2年という数字が重要だとわたしが思うのは、政府が、だいたいそれくらいの時間が必要だと見越しているということだと思うのです。
つまり、私たちの非日常は、日常化する可能性があるのです。
ここで難しいなと思うのは、コロナウイルスにおけるリスクの大きさと、対策によって生まれるコストのバランスの非対称です。
それをうまく表現しているのがこちらの投資関係のブログ:
これはかなり過激ですが。まぁわたしのブログもスピリチュアル系の戯言といっていいのですが。
コロナの致死率の低さや、子供での重症化が少ないことから、学校の閉鎖は、経済的に考えると、リスクに対してコストが大きすぎます。
こういった強い対応をとっている国を見てみると:
日本、韓国、中国、イタリア、アメリカ、シンガポール、など。
共通しているのは、指導者が危機を政治利用している側面のある、政治状況だということです。
安倍政権はもともと、民主党政権の弱い指導力でめちゃくちゃになった日本を「強いリーダーシップ」をとれる安倍さんが立て直す、というナラティブのもとに、長期政権がしているので、当然コロナ危機も政治利用するでしょう。
コロナウイルスがいい悪いという単純なことではありません。
それより、需要なことは、新型コロナウイルスの危機が、さまざまなイシューを明るみに引き出しているということです。
人間の経済活動が、地球にある限りある資源で支えられるポイントを通り過ぎ、地球が悲鳴を挙げていて、それを人間の力では止めようがないこと。経済活動が停滞した途端、大気汚染が改善するということ。
ではどういう形の経済なら、サスティナブルなのかを考えていかないといけない、ということ。
人々が恐怖に煽られて危機を深刻化する、ということ。
そしてメディアがそれを煽るという、日本のマスメディアの本質的に問題も明らかにしていると思いす。
危機を政治利用するリーダーが先進国で多いということ。危機が深刻化すればするほど、そういうリーダーが支持されるということ。
もう一つ、興味深い専門家の意見をご紹介。米紙ザ・アトランティックが、ハーバード大学の伝染病専門家のリプシッチ氏のコメントを引用しています。
「今後一年間に、世界の全人口の40〜70%が新型コロナウイルスに感染する」
つまり、
新型コロナウイルスの封じ込めは不可能
元記事はこちら:
ということなんですね。
多くの人は風邪様の症状で終わってしまうとの報道もありますし、政府は2年は続くと見込んでるし、だからお手製のマスクに滅菌ガーゼをつけるために薬局に走ったり、トイレットペーパーを買うために薬局に1時間も並んだりとか、しなくていいわけで。
しかも、一時間も寒空の下に、知らない人と至近距離にいることの方が、寒い中疲れちゃうし、免疫力下がるし、むしろ感染の危険だってあるんじゃないでしょうか。
トイレットペーパーがなくたって、シャワートイレがある家なら、ウォシュレットで綺麗にして、ボロ布などで拭けばいいし。いろいろ拭くものなんてあるし、いま家にある在庫でいいなと思ってます。
そのトイレットペーパー騒動の深層心理にあるものを考えると、無知と論理的思考能力の欠如の甚だしさを感じますし、そういう状態にメディアが人を洗脳というか、思考停止状態に追い込むということの恐ろしさを感じます。
それが、資本主義の行き着いた姿なのでしょうか。
だとすれば、変化が必要であることだけは確かです。
そのうちみんなかかっちゃう可能性のほうが高くて、政府も2年くらいは続くと見ている、ということを考えると、いまの自分がメディアの煽動に煽られて、変に落ち込んだりすることを避けたり、
どうやって娘の学校が休みになってる状況に適応して、毎日を楽しく過ごすようにするか、を最優先にして、落ち込むのはやめようと思いました。どうせいつか死ぬんだし。今を楽しく心穏やかに朗らかに生きる方が得。
まぁそれが一番難しいんだけど。
楽しくしている方が、ストレス物質も減り、免疫力も上がるということは、科学的に証明されていることなわけですから、やっぱり落ち込まない気分転換を心がけるってことが、一番の特効薬の様に思います。
そして、すべては神の思し召しと受け止めて、毎日を祈りと共に過ごすのが、スピリチュアリストのわたしが一番大切にしたいことです。
追加:わたしが好きなブログ、メタフィジックス通信で、すごくよい記事があったのでリンクを貼ります:
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