前の投稿で、現代社会の仕組みが、本来必要ではない「危機モード」のスイッチを入れてしまうことを説明した。ストレスは、心だけでなく、ホルモンと神経系の働きで、身体全体に大きな変化、つまりダメージをもたらす。
私は、心身がストレス下にあることを「収縮状態」と呼んでいる。逆に、ストレスホルモンが過剰に分泌されていない状態を「解放状態」と呼んでいる。
収縮状態になると、姿勢は崩れ、呼吸は浅くなり、視野は狭くなる。肌や髪にも変化が現れ、思考までも悲観的になりやすい。
一見すると無関係に見えるこれらの現象は、実は一つの状態として理解できる。それは、闘争・逃走反応が常にONになっている状態。扁桃体がハイジャックされると、その状態が常態化し、もはや自分で不調や異常に気づけなくなってしまう。
まずは、自分が今どちらの状態にいるのか確認してみてほしい。
もし10項目以上当てはまるなら、身体は慢性的な収縮状態に入っている可能性がある。
ここに挙げた項目を見ると、一見すると、姿勢、肌、睡眠、思考、人間関係など、まったく別々の問題が一緒に並べられている。しかし、これらはすべて相互に深く関わっている。一つが悪くなると、負の連鎖ですべてが悪化する。
私は17年前の覚醒体験以降、ヨガやピラティスなどのボディワーク、瞑想、呼吸法、神経科学、哲学、物理学をはじめとする多様な学術研究などに触れながら、自身の心身を観察し、どうすれば心と体が繋がり、調和のとれた解放状態にいられるのかを模索し続けて来た。
結論として、一つの現象に個別に取り組むとモグラたたきになってしまうので、「収縮」という共通した状態から全体を理解し、取り組んだ方が解決に向かいやすい。
では、収縮状態にある体は、どうすれば「解放状態」へ戻るのだろうか。
一般的には「病は気から」というし、マインドフルネスでは「マインド」が主役なので、まずは「考え方を変えなさい」といいがちだ。しかし、前回、前々回の記事で書いている通り、頭でどれだけ考え方を変えようとしても、体がストレス状態であれば、その人は依然として「ストレス状態」にある。発するエネルギーや波動、周波数もまた、ストレスを反映する。
カウンセリングやマインドフルネスは心や考え方に偏りがちな一方、運動、筋トレ、ヨガ、ピラティスなどのボディワークは、身体以上のことをホーリスティックに扱わない。
しかし本来、この二つはまさに一心同体で、切り離すことはできない。むしろ「ひとつの連続したシステム」として捉えなければ、心と体が絡み合って生まれる不調・不安・ストレスを根本から解決することは難しい。
具体的なメソッドのご紹介に入る前に、まず「意識」と「物質」とを分けて考える二元論、あるいは唯物論に触れておきたい。私たちは学校教育の中で「まず物質があり、生命が複雑化した結果として、脳から意識が生まれる」という考え方を学んできた。
しかし、この前提は近年の量子物理学、意識研究、生物学の議論によって大きく揺らぎ始めている。「意識」と「身体」を切り離して考える前提そのものが変われば、これから紹介するボディワークも、より深く理解できるだろう。
(つづく)https://ascensioncadadia.blogspot.com/2018/07/blog-post_69.html?m=1


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