どうやって、何がきっかけで目覚めたの?と良く聞かれます。
いろんなことが複合的に重なって、というのがシンプルな答えですが、ここではすこし身体的なアプローチを、詳しく書きたいと。
クンダリーニ症候群というものは、超心理学でかなり前、それこそ70年代後半ごろから盛んに研究が行われてきました。
世界的に、時代を超えて、いわゆる「神秘体験」というものを経て、悟りを開き、よりよい人間になれるケースにおいて、そこに到る過程で共通の体験・身体的現象がおこることに注目し、これらは、狂気や病として現代医療で囲い込むものではなく、宗教的、ないし精神的、簡単に言うとスピリチュアルな体験としてアプローチするべきなのではないか、という視点です。
その根本にあるのは、身体と心は統合されているていう意識だし、魂は体に宿っているという視点だと思う。
超心理学は、アメリカに渡ったユングの弟子たちが作り出した流れで、宗教心理学、文化人類学的に視点も多く、心理学だけど文化人類学でもあるし、宗教学でもある。
LSDなどの研究開発も、人間が覚醒体験をするときに脳内で分泌される物質があるということで、それを再現させ研究させるために作られたもの。
一方、心と体を閉ざしてしまった人のボディに働きかける治療として発達したのがロルフィングとか、クラニオセイクラルといったボディワークなんだとおもう。
もちろんどれもいわゆる西洋医療からはとんでもとされてきたけれど、だんだんと最近は、そういったアプローチの大事さが社会全体で認識されつつあるので、変わってきていると思う。
こういった潮流の根底にあるのは、覚醒という現象が現代社会において、誰もフォローできない状態で起きてしまった時に、どうやって扱えばいいのかという危機意識があると思うし、神と人間を分離して、マインド=我思う、というところのみが人間の存在意義であると限定してしまったデカルト的な近代的人間が唯一の正解とされてしまう西洋化された社会において、それでも人間の根源的な覚醒という現象が、実際問題として起きていることを目の当たりにした人々が、フロイトとデカルト的な思考になんとか抗おうと、古代からの叡智を科学的なステージに引き出して記録しようとした試みなんだとおもう。
特に臨床心理の現場にいる一定数の医師が、確実にこの人は狂っているわけではなく、何か特別な、とても大事な覚醒的プロセスにあるだけで、薬漬けにして拘束すべきてはないと思ったことが、アメリカにおける超心理学の発展につながったようです。
かつてはシャーマンや巫女という、その道のプロによって管理されるプロセスであり、とつぜん覚醒する人物がコミュニティに出たとすると、それはひとつのギフトであり、コミュニティ全体のプラスとして取り扱われていた。
巫病、カンダーリ、といった症状がでると、シャーマンやユタや巫女が出てきて、ガイドしてもらえた。
それが、現代人の身にとつぜん起きると、どうなるかっていうと、メニエール病といった原因不明の病気やら、あるいは精神疾患としてくくられてしまう。。。
さて、クンダリーニというのは、尾てい骨のあたりにある基底チャクラのところに、人間の根源的なエネルギーが溜められていて、普段は眠っている、その、エネルギーのことを言います。
クンダリーニヨガは、それを目覚めさせるヨガですが、はっきりいってすべてのヨガはこれを目覚めさせるためにあるんだとわたしは思っています。
というのも、ヨガも、アレキサンダーテクニークやピラティスといったボディワークはすべて、骨盤底筋を鍛えて、背骨をきれいに立て、環椎後頭関節=頭と首をつなぐ関節をゆるめて、頭をきれいに体の上にのせるってことを目的としているから。
骨盤底筋って、要するに丹田だとおもう。
だから、禅宗の修行も、武術も、結局はすべて、骨盤底筋にアプローチしてクンダリーニを活性化させることが密かな目的として古代からの今に至るまで受け継がれてきた。
そういったボディワークをたくさんやると、結果的にクンダリーニが目覚める人って、結構いるんだと思います。
私がいってるヨガスタジオで配られているyoga yomuというフリーペーパーに、ロルファーで解剖学の専門家の扇谷さんの記事がのっていました。
面白いな、と思ったのはここ:
「舌の位置や緊張は、意外にも遠く離れた骨盤底筋と連動しています。。。発声が悪いと、舌との連動を介して骨盤底筋が過度に緊張したり、逆に弛緩したりして、骨盤の動きが不安定になります。特に息の浅い声の出し方は、舌の適度な緊張が失われて位置が下がり、それとともに骨盤底筋も緩んでしまいます。その結果、骨盤が不安定になり、背骨や股関節を動かす筋肉が緊張して硬くなります」
私が目覚めた時、とても一生懸命やっていたボディワークがあります。
それが、骨盤底筋を鍛えながら行う発声練習。硬い床に横になって、足を骨盤底筋から動かす意識をしながら、足をゆっくり上げ下げしながら、あえいうえおあおあめんぼ赤いなと、発声練習する。
声をお腹から出さないといけない、立ち姿を体をきれいにするためには腹筋と骨盤底筋を鍛えないといけないってことで、これを、一日二、三時間やってた。
しかも、ものすごくきついダイエットをして。
仕事では異常なプレッシャー化におかれており、かつプライベートもきつい状況。
社会的、家庭的な環境のストレスが極度にかかっている時にクンダリーニがとつぜん目覚める人が多いといいますが、それはつまり生存本能が目覚めるからなんでしょう。火事場の馬鹿力とかも、同じことでしょうね。
その時の私のボディワークはつまり、発声練習を通して、舌をたくさん使って、舌の振動が脊髄をつたって骨盤底筋に届けられる、かつ同時に足の上げ下げなどで直接骨盤底筋に働きかけていたために、ものすごい刺激がクンダリーニの眠っているチャクラに届けられていたということになります。
かつ、厳しいプレッシャー化に置かれているって、まぁ、当然といえば当然の帰結として、クンダリーニが覚醒したのだといえます。
また、アレキサンダーテクニークというボディワークが一番重要視しているのが、環椎後頭関節を緩めること。
現代人はスマホやパソコンワークなどのせいで、首が亀のように前に出てしまい、頭の重さをきちんと、体に、分散できていない人が多い。
こうなると、きちんと頭の重みの刺激が背骨を通って、体の根源であるクンダリーニや、各チャクラに行き渡らない。
腹筋と骨盤底筋がどんどん、弛緩してしまい、弱っているから、背骨をきちんとたてられない。前のめりになって突き進んで行く、ティッシュで出来たてるてる坊主みたいに、空っぽでハリボテの、スカスカのフィリングばかりで膨らんだ、頭でっかちになった現代人がたくさんいる。頭は、マインドのくだらないおしゃべりでそれこそティッシュが詰まったように膨張して行くから、心と魂と身体が、頭と分離された状況で、頭痛や鬱になる。自分自身と分離された頭に、大量の薬を投与したりしてると、さらに最悪の状態になる。
特に戦後の日本人は、急に腹筋を鍛える場所がなくなり、声の細い人が増えたんだとおもう。ぶりっ子っぽい声で、喉の本の上のところから出すような声を出していると、言霊がうしなわれ、声は頭の上の方からしか出て行かず、脊髄を通って骨盤底筋と連動することもなく、身体と分離してしまう。魂と心が、マインドから切り離される。マインドは、身体とも切り離される。そうすると、エゴと恐怖のみによって、突き動かされるマインドの独壇場になる。そう人が多くなると、社会は荒れる。
それが行き過ぎて、なんとかしなくちゃいけない、という意識が高まり、骨盤底筋やインナーマッスルを鍛えて、体を取り戻そう、ふたたび身体と心と魂を統合させよう、というムーブメントが起きているのは、しごく当然で、とても素晴らしい動きだとおもう。
水瓶座の時代らしい動きだとおもうし、周りを見ていても、ちゃんと背骨が骨盤底筋からきれいに湾曲して立ち、頭を支え、大地のエネルギーと天のエネルギーがきれいに体を通っている人が増えているなとおもう。そういう人の動きはしなやかになる。
ヨガのクラスにいっても、亀の頭の姿勢で骨盤が完全に後傾して体を支えてない人は、おどおどして周りを見回していたり、精神的に不安定なエネルギーを発散してるから、すぐわかる。マトリックスに囚われてるんだろうな、と。
でも、その場にいるということは、そこから自分を解放しないといけないという意識は持っているんだろうだ、ということです。
圧倒的に、美しい姿勢というのは、幸せな精神と連動している。もちろん自分も、常にいい姿勢なわけではないです。
いま、娘のお稽古の間、Tully'sでスマホでこれを打っていますが、猫背になっております。ただ、なにか降ろす時は、骨盤底筋から背骨を立て、頭蓋骨をふわっと肩の上にのせ、エネルギーを通します。
ぜんっぜん違いますよ。
なにが違うって、大元・神が自分と一体であるという感覚が、背筋を通すとあり、曲げると無くなります。
簡単に言うと、ホースで水をやるときに、ホースが途中で折れていると水が出ないですよね。まさに、あれです。水が、宇宙のエネルギー。
ホースが折れているのを、伸ばせばいいだけなんです。
すうすればフォースが通ります。
なんか親父ギャグで終わっちゃったな。。。
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