クンダリーニ覚醒と「身体知性」:体が伝えるメッセージに耳を傾ける
クンダリーニ覚醒は、スピリチュアルな成長や変容のプロセスでありながら、同時に私たちの「体」という器に深く影響を与える体験です。このプロセスは、身体的な感覚や変化だけでなく、感情や意識、そして心と体のつながりを深く理解することを求められるます。ここでは、タントリック・シャイヴィズム(タントラ哲学)の観点と、リーダーシップコーチであるクレア・デールなどが提唱しているBody Intelligence=「身体知性」の考え方を結びつけ、クンダリーニ覚醒のプロセスで生まれるさまざまな体に生じる「症状」との向き合い方を探っていきます。また、タントラの実践における「気づき」の重要性についても触れながら、体験を深めるための方法をご紹介します。
クンダリーニ覚醒:体の中で起こる変化
クンダリーニ覚醒は、しばしば体内のエネルギーが螺旋を描きながら上昇するような感覚や、自発的な身体の動き(クリヤ)が起こる現象として説明されます。このとき、以下のような身体的な変化が見られることがあります:
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エネルギーの流れの増加
背骨や体全体を通じてエネルギーが動く感覚を伴うことがあります。これにより、体が自然に動き出すことがありますが、これは単なる「動き」ではなく、体の中で何かが調整されている証です。 -
ストレスホルモンの変化
クンダリーニのプロセス中にストレスを感じると、コルチゾールが増加し、不安や体調不良を引き起こすことがあります。一方で、このプロセスを受け入れることで、セロトニンやエンドルフィンが分泌され、安心感や幸福感を得られる場合もあります。つまり、クンダリーニのプロセスを受け入れているか、そこから逃げているかによって、それが「症状」と定義されるような「不快」なものになるのか、あるいは「自然なプロセス」として受け入れられるかが変わってくるのです。 -
感情の浮き沈み
ドーパミンやオキシトシンなどのホルモンが乱高下することで、感情的な波が起こることがあります。これは、過去の未解決の感情やトラウマが浮上し、解放されるプロセスの一環です。
身体知性=Body Intelligenceを活かしてクンダリーニを迎える
クレア・デールなどの「体」に焦点を当てるコーチが提唱する「ボディ・インテリジェンス 身体知性」は、私たちが自分の体と対話し、そこから得られるシグナルに耳を傾ける力を養うことを勧めています。私は、この体に対する知性、体で感じる知性、体の知性という考え方は「気づき」の重要性という点において、タントラにおけるクンダリーニの捉え方と一致していると感じます。ある種、インドをはじめ、東洋で長らく知られてきた身体における知性の西洋における再認識が、生化学、神経科学に裏付けされたBody Intelligenceなのです。このアプローチをクンダリーニ覚醒のプロセスに応用することができます:
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体の感覚に注意を向ける
自発的な動きや感覚を抑えようとせず、それに寄り添うことが重要です。体の中で何が起きているかに意識を集中させ、体が自然に伝えようとする声を感じてみましょう。 -
呼吸を活用する
深い呼吸を繰り返すことで、エネルギーの流れを整え、体と心のバランスを取り戻すことができます。特に、緊張や不安を感じるときには、呼吸をゆっくりと行うことでストレスを緩和できます。 -
体を動かす
軽いストレッチやヨガのポーズを取り入れることで、エネルギーの滞りを解消し、体内のホルモンバランスを整える助けとなります。例えば、大きく手を広げて、胸郭を広げることで、オキシトシンを増やすことなどが研究で明らかになっています。また、気分の安定や睡眠リズムの調整、痛みの制御、テスタステロンのバランスにも影響のあるセロトニンの90%は、腸で生成されます。お腹の辺りをストレッチすることで、セロトニンが活発化することも知られています。
「気づき」がもたらす恩恵
タントラにおいては、クンダリーニ覚醒のプロセスにおいて「気づき」の重要性を強調しています。これは、クンダリーニ自体が「意識としてのエネルギー」であることに関連しています。クンダリーニ覚醒の進行には、体験を受け入れるだけでなく、自分自身の意識の状態を深く観察し、理解する能力を高めていくことが大事です。
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体験をジャッジしない
クンダリーニ覚醒中の感覚や変化に対して「良い」や「悪い」と判断するのではなく、ただそのまま受け止めることが大切です。気づきは、心の平穏と深い理解をもたらします。私たち現代人は、痛みや違和感をすぐ「病気」として痛み止めなどの対症療法で退治するべき「悪」とみなします。例えば、めにえー「病」とされる「めまい」や「振動」は果たして「悪」なのでしょうか?体が自然に動こうとする流れに逆らおうとすると悪化するこういった「症状」において、その流れに「沿って」いくことを現代医学ではアドバイスすることはありません。しかし、クンダリーニ覚醒に由来する動きなのであれば、そういったジャッジをせずに、寄り添って、流れていくことで不快感は和らぎ、むしろ快感に変わってゆき、いずれは自然になり、そのうち特に気にならなくなったりするのです。 -
今ここに集中する
身体的な感覚や変化を注意深く観察することで、過去や未来にとらわれず、「今ここ」にいることが可能になります。今ここ、で起きていることの気づきが活発になることによって、より深い洞察をえられるようになったり、感覚器官が研ぎ澄まされるのです。これにより、覚醒のプロセスをより深く体験することができます。
クンダリーニ覚醒と体への信頼
クンダリーニ覚醒は、ただの精神的な現象ではなく、体と心が一体となって進む旅です。この旅を乗り越えるためには、体を信じ、体からのメッセージに耳を傾けることが不可欠です。また、「身体知性」を育て、体の知恵を活かすことで、クンダリーニのエネルギーと調和し、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
クンダリーニ覚醒に取り組む中で、自分の体を味方につけることを恐れないでください。それが、あなたの成長と変容を支える最も重要な鍵なのです。
Body Intelligenceに興味を持った方は、Claire Daleのサイトをご覧ください。
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