アメリカと冥王星には、占星術的に深い関係があることは、前の記事でも書きましたが、さらに掘り下げます。アメリカ建国時のホロスコープにおける冥王星の位置が重要な意味を持っていて、冥王星は占星術で破壊と再生、大変革、力のダイナミクスを象徴する天体であり、アメリカの歴史や国民性、世界的な役割にもこの象徴が織り込まれていると考えられています。このため、冥王星が248年ぶりにアメリカに戻ってきている今、世界にも大きな影響をもたらすでしょう。
1. アメリカ建国図と冥王星
アメリカ建国図(1776年7月4日、独立宣言署名の日)では、冥王星は山羊座27度に位置しています。
山羊座は権威、社会的構造、秩序を象徴し、冥王星が山羊座にあることは、アメリカが強い制度的基盤と変革の意志を持つ国であることを示しています。
また、冥王星は約248年周期で一周するため、アメリカは建国以来初めての冥王星回帰(Pluto Return)を2022年から2025年にかけて迎えています。この回帰は、国家の大規模な転換点を象徴します。
2. 冥王星とアメリカの歴史的出来事
冥王星がアメリカの建国図における特定の位置に戻る、または重要なアスペクトを形成する時期には、歴史的な変革が起きてきたとされます:
建国(1776年)
最初の冥王星の配置。イギリスからの独立と新しい国家体制の誕生は、冥王星のテーマである「古いものの破壊と新しいものの創造」を象徴しています。
南北戦争(1860年代)
冥王星が牡羊座に移動した時期。アメリカ内部の分裂と奴隷制廃止という歴史的な変革を象徴しています。
第二次世界大戦(1940年代)
冥王星が獅子座に移動。この時期、アメリカは世界のリーダーとしての役割を確立しました。これは冥王星の「力のダイナミクス」の象徴に一致します。
3. 冥王星回帰(2022年~2025年)
現在の冥王星回帰は、アメリカが建国以来培ってきた価値観、政治体制、経済基盤が問われる時期です。この時期には、以下のようなテーマが浮上しています:
- 社会的分裂の顕在化:政治的極化や人種問題の再燃。
- 経済基盤の見直し:富の不平等や新しい経済モデルの模索。
- グローバルな力の変化:アメリカの覇権に対する挑戦。
冥王星回帰は、これらの問題を解決するための「再構築」のタイミングを示していると考えられます。
4. なぜアメリカに特に影響が大きいのか?
冥王星のエネルギーは「変革」と「権力」に関連していますが、アメリカという国そのものが**「変革の国」「新しい価値観を生む国」**としての性質を持っているため、この天体との結びつきが強くなると解釈されています。また、アメリカが世界的なリーダーであることから、冥王星の影響は国内に留まらず、世界全体に波及する可能性があります。
5. これから
冥王星回帰は混乱の時期でもありますが、それと同時に、国家が生まれ変わるチャンスでもあります。アメリカが冥王星の象徴する破壊と再生をどのように受け入れ、どのように新しいビジョンを作り上げるかが、今後の数十年にわたる国際社会の方向性に大きな影響を与えるでしょう。
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