食べ物は、生きています。私は、クンダリーニ覚醒が起きてから、特に果物において、エネルギーの強さを感じます。野菜や果物でも、食材や個体によってエネルギーが異なります。
きちんと育てられたイチゴなどは、切ると手にくっついてきます。わーい嬉しいなー、みたいなエネルギーを発しています。だからこそ、いただく時は、感謝して、その食べ物と一体になるのだということへの喜び、そしていただくエネルギーを謹んでお受けする姿勢が必要。それがないと、早食いやながらぐい、ひいては腸内環境の悪化など、様々な弊害が生じます。ここでは、タントリック・シャイヴィズムやタントラにおいて、クンダリーニ覚醒後の食べ物や食べ方に関する教えをご紹介します、主に身体、エネルギー、そして意識を調和させることを目的としています。クンダリーニの覚醒は、エネルギーシステムに大きな影響を与えるため、それを支えるための食生活が重要視されます。
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1. クンダリーニ覚醒後の食べ物の選択
クンダリーニが覚醒すると、身体とエネルギーがより敏感になります。そのため、タントラでは以下のような食べ物の選択が推奨されます:
(1) サットヴァ(純性)を促進する食べ物
- サットヴァ的(純粋)な食事が推奨されます。これには以下が含まれます:
- 新鮮な果物と野菜
- 全粒穀物(玄米やオート麦など)
- ナッツや種子
- ハーブやスパイス(ターメリック、ジンジャー、クミンなど)
- 牛乳やギー(適度に使用される場合)
- これらの食品は、心を落ち着かせ、エネルギーを安定させ、瞑想や霊的な実践を助けるとされます。
(2) ラジャス(激性)やタマス(鈍性)の食品を避ける
- ラジャス(刺激性):覚醒後は刺激を避け、エネルギーを穏やかに保つために以下の食品を控えることが奨励されます:
- 辛すぎる食べ物(唐辛子など)
- カフェイン(コーヒー、紅茶など)
- 過剰な塩や砂糖
- 揚げ物や脂っこい食品
- タマス(鈍性):鈍性を引き起こし、エネルギーの流れを妨げる以下の食品は避けるべきとされています:
- 腐敗した食品、古い食品
- 赤身の肉
- 過度に加工された食品(インスタント食品や添加物を多く含むもの)
(3) ヴェジタリアン主義
- 多くのタントラの伝統では、覚醒後はヴェジタリアンの食事が推奨されます。これは、動物性食品がタマス性を増やし、霊的な繊細さに影響を与えると考えられるためです。
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2. 食べ方の重要性
クンダリーニ覚醒後の食べ方も非常に重要であり、意識的な食事が推奨されます。
(1) 食事中の心の状態
- 食べるときは、静かな心で感謝の意識を持つことが大切です。
- 食べ物を単なる栄養ではなく、生命力(プラーナ)を取り込むものと考え、丁寧に噛むことが強調されます。
(2) 環境の整備
- 静かで清潔な環境で食べることが理想とされています。テレビや携帯電話などの雑音を避け、食べ物と向き合う時間を取るべきだとされています。
(3) 適量を守る
- 過剰な摂取はエネルギーの流れを妨げるため、必要以上に食べないことが推奨されます。
- タントラでは、胃を三分割し、1/3を食物、1/3を水、1/3を空気に保つことが理想的とされています。
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3. エネルギーと食べ物の相互作用
タントラでは、食べ物がエネルギー体(プラーナマヤ・コーシャ)に及ぼす影響が強調されます。
(1) プラーナ(生命エネルギー)の吸収**
- 食べ物は、単に物質的な栄養を補給するだけでなく、プラーナ(生命エネルギー)を体に取り入れる手段とされています。
- 新鮮で自然な食品はプラーナを多く含み、エネルギーシステムの調和を助けると考えられています。
(2) チャクラへの影響
- 特定の食べ物が特定のチャクラに影響を与えるとされます。例えば:
- 赤い食べ物(トマト、赤パプリカ)はムーラダーラ(根チャクラ)を活性化。
- 黄色い食べ物(レモン、ウコン)はマニプーラ(太陽神経叢チャクラ)を浄化。
- 緑の食べ物(ほうれん草、ケール)はアナーハタ(ハートチャクラ)を癒す。
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4. 覚醒後の個別対応
覚醒後は、体質やエネルギーの状態に応じて食事を調整する必要があります。以下のような個別の対応が推奨されます:
(1) 食欲の変化への対応
- クンダリーニ覚醒後、食欲が減少する場合もあります。この場合、無理に食べるのではなく、必要な分だけを摂取することが大切です。
(2) 浄化期間中の食事
- クンダリーニのエネルギーが上昇する過程で、身体の浄化が進むことがあります。この時期には軽い食事(スープ、ハーブティーなど)を摂ることで、体への負担を軽減できます。
(3) 専門家のアドバイス
- 食事がエネルギーや健康に大きく影響を与えるため、霊的なガイドやアーユルヴェーダの専門家の助言を受けることが推奨されます。
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5. 食事に込められた霊的な意味
タントラでは、食事そのものが瞑想や儀式の一部と見なされることがあります。
-供養(プラサード):食べ物を神聖なものとして扱い、食べる前に感謝や祈りを捧げることが重要とされます。
- 食べること=エネルギーの循環:食べ物は宇宙からの恵みであり、それを摂取することで宇宙と一体となるプロセスと考えられます。
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6. まとめ
クンダリーニ覚醒後の食事は、単なる栄養補給ではなく、霊的実践の延長として扱われます。以下が基本的な指針です:
1. サットヴァ的な食品を選ぶ(新鮮で自然な食品)。
2. 食べ方に意識を向ける(感謝の心を持ち、静かな環境で食べる)。
3. エネルギーと調和する食事を心がける(プラーナを意識し、必要以上に食べない)。
4. 個別のニーズに合わせる(体質や覚醒のプロセスに応じて調整)。
これらを実践することで、覚醒したクンダリーニのエネルギーがより安定し、日常生活においても調和と平和を保つ助けとなります。
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