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谷川健一『神に追われて』

大学時代、先輩に進められて読んだ本、谷川健一の『神に追われて』がひょんなことから手に舞い戻ってきました。
こないだいろいろ断捨離したときに、カバーがなくなってしまったので、もう後ろは振り向かないと捨ててしまっていたのに、
知り合いにその本のことを言ったらアマゾンで(かなり高額になった古本をw)買ったということで、彼の家にいってそれを開いたら、あら、今読むとなんか違う、、、とおもって「貸して」といって借りてきました。
「神に追われて、逃げおおせることができなくなったときに、神に自分魂をゆずり渡す」



そう、まさにそう。
HozierのTake Me to Churchという曲があります;
https://youtu.be/c-tW0CkvdDI
元ロイヤルプリンシパルのポルーニンが踊っているこの曲。
この映画とてもおすすめです、人は時に犠牲を強いられて人に愛や光を与えるのだということがよくわかります。
セルゲイにも、心の平安が訪れることをお祈りします、、、。
神に本当に出会うとき、神に自分の魂を譲り渡す、ということがよく分かった時、神を感じます。
そこにいたるまでは、ひたすら苦しい。

「蛾や蝶などの昆虫の幼虫が羽化するまでの変態metamorphosisとして繭ごもりが必要であるように、俗から聖へと移行するのに神ダーリは不可欠な道である。そこでは閉ざされた意識の密室の中で、神と悪霊の双方に挟まれて壮絶なドラマが演じられるのであるが、そうして錯乱と狂気の果てに、神の代理人としての資格が与えられる」。

いま、変態を終えた人間、、というかもはや人ではない感じがするのですが、終えた今、新しい存在として歩み始めているとき、感じるのはしかし、
あのつらかった時のことは、もう一度やれと言われたら、喜んでやるほど、どれもひとつひとつ意味のあることだったと思います。

いまつらい人、そして自分が神に呼ばれているという確信ないし予感があるのであれば、それは間違っていません。
ただ、その瞬間を生き、怖れに征服されることのないように、
もし、征服されてしまったとしても、常に自分自身と他者に対して正直であるように、心がけてください。

「神ダーリから抜け出すには自分の霊的な先祖であるツヅ神を発見し、その指導を受けねばならない。ツヅは頭のてっぺんを意味する。神ダーリの女があちこちのウタキを拝んであるき、あるウタキにきたとき、頭のてっぺんにひびく神を感応する。それが自分の守護神となるのである」。

頭のてっぺん、、、ブッダの頭のてっぺんが盛り上がっているのはその感応の結果かもしれません。実際に、あれは修行によってクンダリーニエネルギーが上昇し、頭頂を突き抜けた結果のものであり、髪の毛のお団子ではない、ということは仏教界では言われております。

アセンション関連の眉唾本というか、雨後の筍のように出てきた本がたくさんあったりしますが、「引き寄せ」というのは、お金を引き寄せたり、異性を引き寄せたりするためのものではなく、たとえそれらの俗世間的なものを引き寄せられたとしたら、それ相応のそれらを使いこなせるための魂の力量がひろがるようにするための魂の試練が送られてくることになり、その意味での「引き寄せ」です。
そのことが、大概の本には欠けているな、と思います。
いずれにせよ、業を生き抜けば、業を抜けられることにはなるので、いいのかな。
でも覚悟がないと苦しいし、五里霧中がひどくなると前に進めなくなることもあるから、しかるべきときにしかるべき助けの手が差し伸べられるといいですね。

その意味でも、たくさんの助けに感謝しています。

ありがとう、たくさんの寛容と愛を。
Amen


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